リヴァルくんのキュンとした瞬間 その1:体育の時間


「よールルーシュ、今日は散々だったな!」
体育終わりの更衣室。
リヴァルは授業が終わって数分経ってもまだ浅く呼吸を繰り返しているルルーシュに声
をかけた。
「…別に」
珍しく体育に出たと思えば、競技に出場するのではなく自分のチームに指示を出すこと
で参加の形をとっていたルルーシュ。
悪知恵の働くルルーシュに期待し、チームメイトも熱心に耳を傾けたが結果は散々だっ
た。プライドの高いルルーシュはその結果に舌打ちしながら「あいつがあそこで指示通
り動けば…」などと悪態を吐き不機嫌オーラ全開である。
「体育なんてそんなもんだって」
ぶつぶつと恨み言を連ねるルルーシュを慰めるように肩に手を置いてやると、ギロリと
睨まれる。
「お前…」
くそ、とその美貌から似合わない言葉を吐き出すと視線をロッカー側へ戻す。
「お前がいれば、勝てたんだ…っ」
バタンッ―ロッカーの扉を力一杯に叩き閉め、更衣室を出て行くルルーシュをリヴァル
は茫然と見ていた。
『お前それちょっとどういう意味?!』
ルルーシュの思いも寄らない発言にちょっと心が跳ねたリヴァルくんでした。




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